院長挨拶

Tadashi Yamakawa
【経歴と診療理念】
横浜市立大学第3内科に入局後、附属病院での研修・勤務を経て、米国バンダービルト大学に留学。その後、横浜市立大学附属市民総合医療センターにて内分泌・糖尿病内科部長、栄養部長、診療教授を歴任しました。約30年間の大学勤務において、入院・外来ともに多数の糖尿病、内分泌疾患(下垂体、副腎、甲状腺)、脂質異常症患者の診療に従事。大学病院の利点を活かし、最先端の治療を積極的に取り入れた医療を提供してきました。
【糖尿病診療】
1型糖尿病の方には、カーボカウントと取り入れたインスリン頻回注射療法またはインスリンポンプ療法(CSII)を行っています。2型糖尿病の方には、個々の病態に応じた生活習慣(食事・運動・睡眠など)の調整を基本とし、副作用が少なく効果的な内服薬を選択。さらに、食欲の抑制が難しい方や肥満傾向のある方にはGLP-1受容体作動薬を積極的に使用しています。インスリン分泌が低下している場合には、1日1回または週1回のインスリン注射療法も取り入れています。外来にて、インスリン導入、自己血糖測定指導、24時間血糖測定機器(リブレなど)の導入を行い、外来で治療を完結できる体制を整えています。ケトアシドーシスなど急性合併症の際には、速やかに連携病院へ紹介いたします。
【睡眠医療】
~睡眠時無呼吸症候群、ナルコレプシー/過眠症、むずむず足症候群、不眠症~
睡眠時無呼吸症候群は頻度の高い疾患であり、日中の生活に支障をきたすだけでなく、高血圧、心疾患、糖尿病の発症にも関与します。当院では、これまでに約1万4,000件の終夜PSG検査を実施し、現在も約2,000名の患者さんが無呼吸治療のために通院されています。また、睡眠専門医が常勤しており、睡眠に関する様々な検査、診断、治療まで一貫して対応可能です。
【脂質異常症】
~家族性高コレステロール血症(FH)、高中性脂肪血症、低脂血症など~
脂質異常症のなかでもFHは遺伝性疾患で、若年期からLDL(悪玉)コレステロールが高く、早期動脈硬化により冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞など)を発症するリスクが高い病気です。高中性脂肪血症(中性脂肪>500mg/dl)、低脂血症(LDL-C<15 mg/dl)も早期診断と早期治療が不可欠であり、当院では豊富な臨床経験を活かして多数の患者さんを診療しています。
【専門性と総合的対応】
当院には、糖尿病学会、睡眠学会、内分泌学会、甲状腺学会、内科学会、動脈硬化学会などの専門医が揃っており、高血圧、甲状腺(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍など)、その他の内分泌疾患(下垂体、副腎、副甲状腺など)、肥満症、高尿酸血症などの専門治療にも精通しています。特に糖尿病学会専門医約10名、内分泌学会専門医6名が外来を行っており、常に大学病院に匹敵する最先端医療を提供できるよう努めています。
略歴
横浜市立大学医学部卒業
横浜市立大学医学部内科学第三講座入局
横浜市立大学医学部附属病院第三内科助手
米国Vanderbilt大学医学部生化学リサーチフェロー
横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター内分泌・糖尿病内科助手
同講師
同准教授
同内分泌・糖尿病内科部長・栄養部長
同内分泌・糖尿病内科診療教授
資格・所属学会
医学博士
日本糖尿病学会糖尿病専門医・研修指導医
米国糖尿病学会American diabetes association Professional Section Member
日本内分泌学会内分泌代謝専門医・指導医・評議員
内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修指導医
日本内科学科総合内科専門医
日本動脈硬化学会専門医・評議員
日本臨床栄養学会認定栄養指導医・評議員
日本東洋医学会専門医・代議員
日本糖尿病医療学学会・評議員
日本睡眠学会総合専門医